ニュージーランド自然紀行 2

ニュージーランドのクライストチャーチに向け成田空港から出発

 成田空港を2月18日の18時30分に離陸した。クライストチャーチの空港には、翌日の朝9時半に無事到着(時差は3時間だが、夏時間 のため4時間になる。日本時間だと朝の5時半ということになる)。愛想のいい入国審査の女性に、ああこの国は素敵かもという印象を持った。

 だが、それも一瞬の間だった。税関では、荷物の中身まで開けられて調べられたのだ。殆どの人がそうされていた。何故かというと、この国の自然を守 ろうということから、植物や食べ物の持ち込みに、非常に神経をとがらせているのだ。見ている前で、柿を持ち込んで没収されている人がいた。税関 の申告に、食べ物の持ち込みはないと記入して見つかると、即200ドル(11,600円)の罰金になる。荷物を受け取るターンテーブルのところで は、犬を連れた係員が一人一人の身体や、手荷物を犬にかがせてチェックしていた(これは麻薬犬か)。

 税関の人も、とても親切で感じのいい人たちだった。これは「おお、梅干し。OK」。チョコレートこれもいい。と日本語で言いながら、検査をしてくれた。無事通過したが、とても時間がかかる。半日市内観光に乗る19人が揃ったのは、結局11時半頃になってしまった。

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       空港のインフォーメーションセンター

 大型の観光バスで出発間もなく、モナベール公園(5.5ヘクタールの広さで、19世紀末の個人邸宅を市で公園にした)に着いて、エイボン河やきれいな花を見た後に、事件発生なんと集合場所に行ったら、あの観光バスがいないのだ。他の人たちもいない。集合定刻に来たのに…と、不安にる。後でわかったのだが、集合場所が降りたところとは違うところだったのだ。

  花や景色に見とれていて、最後になってしまいどうもそれを聞いていなかったのが原因だった。タクシーでホテルまで行こうと思い、声をかけた女性がたまたまJTBのガイドだったという、思わぬ幸運に恵まれやっとバスに乗ることが出来た。

       

    旧モナベール邸 (今は、レストラン)     

  そんなこんなで、やっと目指すミレニアムホテルに13時30分頃着いた。市の中心である大聖堂に隣り合っていて、とても便のいいところにある。この市は人口34万人(国の人口は380万人。羊は4千7百万頭もいる)と いうことだが、大きな公園(ハーグレー公園ー市域の三分の1を占める)があったり、車は少なくその上道路は広く、電線は地中化されていて景観がとてもいい。

          

      大聖堂とミレニアムホテル  大聖堂内の花の絨毯         その部分

  フラワーフェステバルの期間中ということで、市の外周を一周(30分間で一回り)しているトラムは花電車 で、とても華やかだ。このトラムは、一年間乗り放題で10ドル(600円)と超格安である。ウィーンのトラムと違って、地元の人は殆ど利用しないらしい。勢い、観光客頼みの営業とならざるを得ない。そこでこのようなサービスも出てきたようだ。この国の人の足は、1に自動車(目にする殆どは日本車)、2に自転車かバス或いは歩くことにあるようで、電車はその対象に入っていないという。それも無理からぬことで、この市を通る鉄道三路線は一日1往復の運行だし、トラムの運行区域は狭すぎることにある ようだ。 

   

    トラム−真ん中は展望車?このトラムだけだった。

  そのトラムに乗って、ハーグレー公園に行った。まず驚くのは、樹木の大きいことである。種類は日本にあるのと変わらないが、幹の太さは大人が10人でも抱えきれないようなのがごろごろしている。そして枝は四方に張りだし、地面すれすれに傘のようになったのも数多い。何故こんなに大きいのかというと、紫外線が日本の4倍もある(この国が、オゾンホールの下にあるため)ために成長が早いということだ。人間には害を及ぼすが、植物にはいいようだ。

 写真でよく見かけるエイボン河は、やはりとても魅力的な河だ。幅は10メートル前後だが水がきれいなこと、しっとり落ち着いた家並みや、公園の樹木や花が河を引き立てている。そして観光客を乗せて行き交う船も、とても絵になる風景だ。

         

       巨大な木          大きなフクシャ (背丈より大きい)     エイボン河

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