ニュージーランド 自然紀行 4

テカポ湖半日ハイキングとスターウオッチングツアー

 クライストチャーチのミレニアムホテルを早朝に、JTB専用バス「サザンクロス・エキスプレスで」で出発。同乗は18人。これぞにニュージーランドという 風景の中 を225キロ走る。町を抜けると大きく広がる平野や、小高い丘と山も緑から茶色の草で覆われた中に、羊や馬・牛・鹿が草を喰んでいる。

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   いかにもニュージーランドらしい風景

 ニュージーランドというと自然がいっぱいと想像していたが、実体は違うらしいと、ガイドさんの話を聞いてわかってきた。昨日アーサー峠で見たような原生林は国 土の25%を占めるにすぎないという。かってこの国の75%が原生林だったが、西洋人の入植により牧草地として開墾されて、いまは、国立公園などに残されてい るだけになってしまった。言葉は悪いが、見渡す山々が丸坊主(牧草地)というのは、どうも寒々とした感じだ。相当高い山の上までそうなっているのだ(下の写真)。 ガイドさんが「偶に日本に帰ると緑が豊かだと思う」と話していた。

    

     テカポ湖半の山も丸裸     

 湖畔では、ガイドの板坂(バンサカさん)が待っていた。ここでガイドを始めて4年という日本人。彼の案内で湖畔からそれを見下ろす小高い丘まで、2時間程ハイ キんグをする。この日は快晴に恵まれ、辺りの景色は絵を見るように美 さ。ああ、来てよかったなー、と実感する。同行は5人。湖畔を抜けて草原の中を歩くの は、とても気持ちがいい。ガイドの、草花の説明にいちいち頷いてしまう。とても博学だ。小高い丘の周辺の農家は、隣家まで数qもあり、丘から見渡す遙か遠くまで 3軒だという。そのうちの一軒は、飛行機と滑走路を持っているという。全くスケールが違う。

        

    よき羊飼いの教会をバックに      その内部から

 湖畔近くにある、地元で有名な水彩画家のシェリー・オッコーナーさんのアトリエを訪ねる。とても瀟洒な家の一部をアトリエ兼展示室にしている。ご主人のロビン・ スティーブンスさん手作りの額に、奥さんの絵を入れ即売もしている。同行の I 君が先ず求め、妻も入ってきたときからいいと思っていたという、8号ほどのマウント クックとリリーの絵を買って、送ってもらうことにした。しめて800ドル(約48,000円)だった。同じ埼玉から来たという彼も、その後2枚買い足して、3枚も買っていた。

     

   湖畔を見下ろす、絶好のところにある2LDK程の木造の家の前を通ったとき、誰いうともなく、こんな家に住んだらいいだろうなと声が出た。すると、なんと板坂さん が「実は妻の実家の家なんです」。と、言うではなか。みんな、ビックリ。そして案内していただいたら、お父さんがいらっしゃって、御挨拶を交わした。  数年前600万円で購入(土地と家)し、日本が寒い冬の3ヶ月間、ご夫婦でこちらに滞在しているとのこと。そして車で5分のところにあるゴルフ場で、ゴルフ三昧一日のラウンド、600円だという)の生活とか。誠にうらやましい限りだ。

   この後、14時10分のバスで、マウントクック村のハーミテージホテルへ向かう。途中の 湖越しに白く輝いて聳えるマウントクックを見ることが出来、感激する。な かなか見られないという。ラッキーだった。マウントクック村は、人口は120人小学校の生徒が10人という小さな村だ。三方を高い山に囲まれ、ホテルの窓から氷河 も見える。部屋の窓からも、流れる雲間からマウントクックの頂きが望める。この日の夕食に、日本では久しく口にしなくなった牛ステーキに舌鼓を打つ。

    

 ホテルの窓からのマウントクック 

 日本の衛星テレビが見られるといって妻は喜んでいた。

 夜10時からバスに乗って近くの牧場まで、星空ウオッチングに出かける。空は曇りがちだったが、切れ間から南十字星を見ることが出来て、とても感激。今度い つ見られるかわからないので、切望していたので満足。翌日の好天を願って、就寝。

   

  右側上方の赤い星を頂点にした十字がサザンクロス−左の明るい二つの星は、これを探す目安になる。