ニュージーランド自然紀行 7

クイーンズタウン・ゴルフ・クラブでプレーする。そして歩くことを止めた鳥、キーウイを間近で観察した。

  市の中心街から車で約30分足らずのところにある、浮島状の クイーンズタウン・ゴルフ・クラブのケルビンハイツ・コースでプレーした。ややアップダウンはあるが、彼のアーノルド・パーマーが、世界でも最も美しいコースと絶賛したといわれるコースだ。ホールごとに湖を観る景観が異なり、飽きることがない。この日は曇りがちではあったが、時々晴れ間もあり、まあまあの天気だったが、寒い。日本の冬の河川敷でやっている感じの寒さだった。厚手のセーターでのプレー。送迎・貸しクラブ・靴付きで、一人150ドル(約、9000円)、それに乗用カートフィが一台で30ドルだった。とても安い。私が106(54/52),妻が113(56/57)だった。

 日曜日だというのに、プレー客はパラパラ、そして5人でやっている組や、一人で回っている人など様々。この国は、万事おおらか。

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    質素なレストラン              素敵なコース

 12時にはラウンドが終わり、とても質素なクラブハウスで、生ビール(一杯が1ドル20セントー約75円)と、サンドイッチ(2ドルー120円)を摂る。とても安いのに驚く。コーヒーは2ドル(120円)だった。日本のゴルフ場の異常さに、改めて腹が立つ。この国の物価は、日本の半分か三分の1くらいかと思われる。

 ホテルに帰ってきてから、市の背後にかかっているゴンドラに乗って、今日プレーしたゴルフ場を上から俯瞰する。湖を囲んだ山々や、市の様子がとてもよく見えた。そして、麓にあるキーウイ・アンド・バードライフパークに寄って、絶滅に瀕している といわれる、キーウイを、間近で観ることが出来た。 大きさは、チャボと同じくらいか。

      

   これは、買ってきたゴルフクラブのヘッドカバーだが、くちばしの色(黄色)を除けば、よく似ている。

天敵がいないために、飛ぶ必要がなく、羽が退化した鳥(3pくらい残っている)ということ有名である。小さなウヅラ位の大きさで、艶のある褐色の羽をしていて、ひょこひょこ歩く。夜行性ということで、中は暗く、目が慣れるまで何があるかわからない。一〜二分もすると目が慣れて見えるようになった。公園の受付の女性が日本人で、とても親切に案内してくれた。今この国に、6万羽のキーウイがいるが、人工孵化につとめても、年々6%の割合で減少しているという。卵の模型を手にとって見せてもらったが、普通のマグカップより二まわりぐらい大きく、重さも1キログラムくい あった。

 この国には、キーウイ・ハズバンドという言葉があるという。それはご主人が家事全般、何でもよくやってくれる人のことを指すという。そしてそういう人が多いのだという。この言葉は、キーウイの子育てに由来しているという。たまたま、この旅行のバスでご一緒した新婚カップルが三組ほどいたが、ガイドさんの問いかけに、キーウイ・ハズバンドにはなれないと答えていて、笑いを誘った。