2−2 アルカサル(王城)−セビーリャ−

 

もとは2世紀後半にイスラム教徒によって建てられた城塞であったが、当時の面影は殆ど残っておらず、現存するのは14世紀中・後期、残酷王El Cruelと呼ばれたペドロ1世が建設したペドロ残酷王の宮殿の施設が大部分だ。

スペイン独特のイスラム様式であるムデハル様式の代表的な建築で、均整のとれた乙女のパティオの繊細な装飾、このパティオを囲んで並ぶアラブ王の寝室や、大使の間を飾る彩色タイル、彫刻を施した格天井、そして小さな愛らしい人形のパティオなど、何れも息をのむほどに美しく”アルハンブラ宮殿の妹”とでも呼びたいほど。それもその筈で、一説にはグラナダ王国の建築家たちもこの宮殿の造園に参加したといわれている。

−わがま歩き「スペイン」から−

左から、入場門、宮殿、酔っぱらいの木の花が咲いていた

パティオ、大使の間の装飾

 

 

タイル下の4つは床タイルの模様

最後の写真は、上の3番目のテラスからの庭園の眺め

 

ホームへ     楽しきかな、旅の日々へ