3−2 メスキータ(ゴルドバ)
メスキータとは、スペイン語でモスク(イスラム教寺院)のこと。ゴルドバにあるメスキータは、780年にアブドウル・ラフマーン1世によって西ゴート王国の教会の跡地に建立され、その後3回の拡張を経て現在の規模になった。
◆◆◆◆3回の拡張◆◆◆◆
―S添乗員の旅日記から―
当初 785年 柱はローマ遺跡のリサイクル、長さが違う アーチのは石灰岩、赤は煉瓦
848年 中央にカテドラル カルロス5世の時に改装
961年 奥にミフラーブ
987年 予算の都合で安い黒大理石の柱
全部で1012本の柱がありました
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拡張にあたって充分に用地が確保できなかったため、本来ならばメッカの方向にあるミフラーブMihrab(メッカの方向を示すくぼみ)に向かって左右対称であるべき筈のモスクのバランスが崩れている。
当時イスラム教徒は、祈りを捧げる前にオレンジの中庭Pario delos Naranjosにあった池で体を清めていたが、、現在その池はなく、今も残っている井戸だけが当時の面影を偲ばせる。モスク内部へはレコンキスタ後の教会への改修の際、唯一埋められずに残ったシュロの門Puerta de las Palmasから入る。−わがまま歩き「スペイン」から−
左メスキータを右に見ながら進む、門を入って左にオレンジのパティオ、右に司教館、司教館
入り口様々
赤白は彩色ではなく、白は石灰岩、赤は煉瓦の組合せで2層になっているのは重量を分散するため、全部で1012本あったが、カテドラルを作ったため800本余になった
左、アルハンブラで見たような柱、中、西ゴート人特有の様式を取り入れた馬蹄形アーチ
ミフラーブ
カテドラル