3−3 カテドラル
1042年から1世紀余をかけて建てられたゴシック様式主体の大聖堂。幅116m、奥行き76mの規模は、ローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐヨーロッパ3番目の大きさを誇る。
ヒルダの塔はカテドラルに併設された高さ98mの鐘楼(写真右の塔)。12世紀末のイスラム建築で、もともとは現在のカテドラルの場所にあった大きなモスクのミナレット(尖塔)だった。展望台のある高さ70mまでが、ほぼオリジナルのままのイスラム様式。そこから上の鐘楼部分は、16世紀にキリスト教徒が付け加えたものだ。
この塔へ登るのは階段ではなく、斜路になっていて歩きやすい。眼下に広がる眺めは素晴らしい。1614年にはここを訪れた支倉常長もこの眺めを堪能したという。−わがま歩き「スペイン」から−
この寺院には、あのコロンブスの骨が保存されている。全部で150cの骨のうち30cを使ってDNA鑑定した結果、本物と証明されたそうだ。
左、入場口 右、ヒルダの塔
左、内陣で豪華!上部の彫刻は下部のものより大きく作られている 中、パイプオルガン(キューバ産マホガニー) 右、?
コロンブスの柩(墓)
華麗なステンドグラス
左、鐘楼の鐘 右、寺院内に飾られているムリーリョの絵画
ヒルダの塔からの眺望(左下の建物はカテドラルの一部)