3−4 大聖堂(トレド)
スペインの主席大司教座、つまり全国のカトリック寺院のうち、最も権威のある大聖堂がこのトレドのもので、世界的に見ても大変重要な建物であるといえるでしょう。
この大聖堂の建設は1226年に開始されましたが、竣工したのは15世紀も終わり頃で、その後も様々な増改築が繰り返されています。基本的にはゴシック様式ながら、多くの建築家による様々な様式が入り交じった仕上がりとなりました。建物の構造は、五つの身廊を持つバシリカ・スタイル。
−スペイン政府観光局資料から−
正面からの大聖堂
左から、 聖歌隊席(手前の像は、白い聖母)、聖歌隊席下段椅子席の彫刻(グラナダ王国の再征服を記念して制作されたもの−54席在り、何れも入場するキリスト教徒がモチーフになっている)、大礼拝堂
左から、パイプオルガン エル・トランスパレンテ(祭壇後方を照明し飾る窓) 分からない
左から、大聖堂身廊 分からない
鮮やかな彩色のステンドグラス
美術館
左から、大聖具室で写真の正面にエル・グレコの最高傑作といわれる「聖衣剥奪」−2枚目の写真がある。3枚目は同じく「悔悟の聖ペトロ」、最後のは作品名が分からない
宝物庫に展示されている「聖体顕示台」(重さ180s、高さ3mの金、銀及び宝石で造られている)。キリストの聖体の祝日には、この聖体顕示台を御神輿のように担いで、街を練り歩くという。