勝手にパリ百景  その4 矢っパリ建物でしょ

2 ノートルダム寺院

パリで最も重要な宗教建築であり、ゴシック芸術の最高傑作のひとつ。1163年頃から建築が始まり、200年近くかけて完成したものだ。北側の小さな入口から入って狭い階段を上り、テラスを渡って南側の塔の頂上にでられる。ここは今でも昔もパリで最高の眺めのよい場所である。

説明は、−JTB 街物語 パリ−に拠った

左から、西側正面、セーヌ川から見た東側後陣、塔の頂上(69m)へ並んでいる人達(有料)

左から、聖母マリアのポルタイユ−1210−20年頃、聖母の死から復活、天上世界の戴冠式が描かれる、下段は契約の柩を中央に置いた司教や王。中段は二人の天使が死の床の聖母を持ち上げる死と復活の場面。上段は天井で戴冠し、キリストから祝福される聖母−

最後の審判のポルタイユ−上段中央は最後の審判者キリスト、中段は死者の魂を天秤に掛けて裁く場面、下段は復活の場面。−

聖アンナのポルタイユ−このポルタイユ(扉口)のタンパン(三角小間)の上二段には、この寺院で最古の彫刻がある。中央に座すのは聖母子。−

 

 

王のギャルリー−ポルタイユ上の横一列に並ぶ28体の彫刻像は、旧約聖書に登場する王達。フランス革命の時に破壊され、後に復元された。28体注21体の王の頭部には1977年に地中から発掘され、中世美術館 (写真最後のもの)に収蔵されている。

 

 

左から、内部の様子。

聖母子像−高さ180cmの白い彫刻石像で、14世紀の作品。ノートルダム・ド・パリ(パリの聖母)と呼ばれて親しまれ、この寺院のシンボルのひとつ。

キリストの生誕−14世紀の浅浮き彫り。元の作品の大部分は失われたが、このキリスト誕生の場面は貴重なオリジナル。19世紀のヴィオレ・ル・デユックの修復後も中世の香気を保つ。聖母は当時の中産パリ市民の姿。

 

 

左から、北のバラ窓−1255年頃に完成。旧約聖書による「聖母子頌讃」がテーマで、聖母子を中心に、内側第一層のメダイヨンには15人の予言者、第二層には王と士師、第三層には第司祭と王が描かれている。

西のバラ窓−ノートルダムの三つのバラ窓の中で最も古く、1210年から15年頃に完成した。ちょっけいは9.6mえ、中央のメダイヨン(円形模様)には王座につく聖母子が描かれている。これを取り巻いて山荘の同心円上メダイヨンが配されているが、一番内側の第一層に描かれているのは12人の予言者達。第二層と第三層は放射線状に24組の対になっていて、上半分には12の美徳(外側)と悪徳が、下半分には12の季節折々の労働(外側)とその星座が描かれる。

南のバラ窓−三つのバラ窓の最後を飾り、1258年に着工1260年頃完成。非常に華やかな色彩を持ち、レヨナント様式(唐草、アラベスクなどの文様を放射状に配する)のバラ窓の究極的な作品と言われている。中央の目次六のキリストから放射状に四層のメダイヨンが配され、第一層に使徒、聖者、殉教者、王、第二層に使徒と聖者、第三層に殉教者、聖マタイの物語など、第四層にさまざまなシンボルを持つ天使などが描かれる。

 

左、鐘楼への順路の様子(当日貰ったパンフレットから)。図Cの上の部分が、交互通行になるので、入り口で入場制限している。従って入場までは結構待たされるが、入ってしまえばゆっくり楽しめる。右、磨り減った石の階段の様子。

 

鐘−「エマニュエル・リュドヴィック、マリーテレーズ」のブルドンと呼ばれ17世紀に鋳造され13トンの重さを誇る。この他に掛け金500Kgと鐘楼の軸を含む部分の1トン半を合計すると、15トンに達する。

 

 

左から、天使と怪物−塔の基部のテラスには天使とキマイラ(ギリシャ神話にある火を吐く怪獣)達がいる。そのキマイラがパリ市内を睥睨している。  写真2枚目の高い建物は、モンパルナスタワー、3枚目の奥は、モンマルトの丘とサクレクール寺院−テラスから見たもの−

 

道路元票

左はノートルダム寺院の庭にあるパリのもの、左は東京日本橋のもの−パリのは自由に歩いて踏めるというのが面白い

 

気分はパリジャントップ     凱旋門