4 私のルーヴル  19 現代ローマの景観図ギャラリー、ほか

 

「現代ローマの景観図ギャラリー」

ジョバンニ・パオロ・パンニーニ 1759年 油彩・画布 231×303p

当時ローマでは、かってないほど古代ローマが脚光を浴び、栄光に輝く古代ローマ建築の威風が絶賛された。古代ローマ建築は、ヘルクラネウムとポンペイの遺跡発掘により、全く新しい見地から捉えられるようになり、古代美術の修復、コピー、収集が盛んになっていく。

そして、1733ネンにはカピトリーノ美術館が創設される一方、ヨハン・ヨアヒム、ヴィンケルマンが1755年に「ギリシャ美術模倣論」を、1764年に「古代美術史」を刊行した。

また、1772年にはヴァティカン宮殿の回廊が一般公開された。このように、同一の理想の元に当時の現代ローマと古代ローマが一体となったのである。これはヨーロッパ各地から芸術家、碩学愛好家を引き寄せる美の理想であった。パンニーニはその代表的な画家の一人であったが、このほかにもロンバルディアや他の地方の画家達がそれぞれ古代の理想美を探求していった。

−ルーヴル700年の絵画の系譜−から

 

 

 

 

 

 

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