4 私のルーヴル  7 美しき女庭師

 

「美しき女庭師」

ラファエロ・サンツイオ 1507年 板 油彩 122×80cm

「美しき女庭師−」草原に腰を下ろす女性の美しさ故に後世こう呼ばれた−もラファエロの三角形構図法の系統に属す作品である。ここでもレオナルドのさらにミケランジェロの「プリュ−ジュの聖母」(1501−04年頃、プリュージュ、ノートル・ダム大聖堂)の影響が見られるが、優美さ、甘美さの点でも、美しい風景との調和という点でも完璧な聖母子像を形成している。ラファエロの画歴の中でも最高傑作のひとつと言えよう。

ヴァザーリによると、この作品はシェナの貴族、フィリッポ・ゼルガルティのために描かれているが、ラファエロは未完成のままローマへと旅立ち、リドルフォ・ギルランダイオが「欠けている青の服装の部分」を仕上げたという。なお、ルーヴルにある一点の習作素描を見ると、幼い洗礼者の持つ十字架の杖の部分には本来キリストの犠牲を象徴する子羊が描かれていた。−朝日美術鑑賞講座2 16世紀ルネッサンス絵画A−から

 

「ジョバンナ・ダラゴーナ」 

ラファエロ・サンツイオ 1518年 油彩・画布 120×95cm

 

「バルダッサーレ・カスティリオーネの肖像」 

ラファエロ・サンツイオ 1514−15年 油彩・画布 82×67ccm

 

 

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